北海道美瑛の写真家・中西敏貴のブログサイトです。
哲学の木と道徳

 

文部科学省の委託事業として読売新聞が主催した「考え、議論する道徳フォーラム」の中で、

東京都の小学校教諭の方が「哲学の木」の問題に関連して道徳授業を行った内容を発表されました。

教諭の方は、あの新聞記事を読まれて道徳の授業を思いつかれたそう。

私のブログもご覧になられ、授業であの最後の満月の哲学の木を使われました。

 

今回、その授業内容をフォーラムで発表されるにあたり、写真をご提供させていただきました。

 

私があの記事をアップした2月24日。地主らと相談し、出来るだけ間違った情報が広がらないことを願い、慎重に言葉を選び

出来るだけ冷静に記事を書きました。出来るだけ、というのは、やはり私自身も悲しくてたまらなかったからで、つい感情的に

なってしまう気持ちをグッとこらえ、書いたつもりです。

 

おかげさまで、FBなどでもシェアやいいねをたくさんいただき、大多数の方から賛同をいただけたと思っています。

実は、あの記事への皆さんのコメントは、地主もすべて読んでおり、「少し救われました」と語っていました。

人に不信感を抱いていた地主が、人のコメントに救われたと言っていたのがとても印象的で、まだまだ希望はある、と思ったものです。

 

しかしながら、「お前は何もやっていない」「自慢げに何を書いているんだ」「偉そうに」「酷い記事だ」「行政はなにをやっていたんだ」といった批判を頂戴したのも事実です。

地主がすべてのコメント読んでいるのを知っていましたし、地主とも相談した上であえてコメントはしませんでしたが、やはり関係者一同、とても傷つきました。

 

自然が大切だから守ろう、という論調はわかります。これには賛成です。

しかし、美瑛という場所はちょっと違って、農家の方の営みで維持されている土地。

哲学の木も自然に生えたものではなく、農家の方が植えたものなのです。それを彼らがどうしようと、私たちが外野でとやかく

言えないと、私は思っています。もちろん残念な気持ちは多くの皆さんと同じです。だからと言って、倒した農家も責められないし、観光客を呼んだ行政が悪いとも思いません。

 

農家の営みがあり、人間が作り出し維持している景観の美しさを「そっと観る」。それが観光の本質だと思います。

本当は誰も来ない方がいい。それが農家を、そしてそこに暮らす人々を守る第一の手段です。

でも、今更そんなことが出来るわけでもなく、お互いに理解し、共存し、誰もが幸せになれるような、新しい取り組みが

必要な時代に来ていると思うのです。

 

こうして、全国で少しずつ取り上げていただけるようになったのは本当に嬉しいことですし、あの記事を書いて良かったと

思っています。

責められたりしましたが、それはこれまで撮らせていただいた、地主の方と哲学の木への、私からの恩返しだと思って、我慢してきました。

 

いま、やっと何かが動き出そうとしているような気がします。

 

これから、とあるメンバーとフェアな取り組みに関して、動き出す準備をしています。

詳細はまだお知らせできませんが、必ずや「哲学の木」を失った事実が活かされる日が来る。

そう信じています。

 

 

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