隔月刊「風景写真」2006年9・10月号のリバーサル部門で準優秀作品賞
を頂きました。作品はご覧の通り、美瑛の写真ではなく奈良で撮影した
稲のだてがけの風景です。今ではお米の収穫も機械化が進み稲藁をこうして
天日干しする風景は本当に少なくなりました。農家の方に聞いてみると
労力の問題や農協への出荷の問題など色々あって、コンバインに頼るしか
無いのだそうです。もちろん機械の維持費もかさむので、米作りは赤字の
連続があたりまえ。儲かる米を作っているのは日本でも一握りの地域だそう。
それでも自分たちが食べる米は美味しくしたいので、手間がいくらかかっても
「だてがけ」をし天日の恵みを頂くのだそうです。
ボクも2度ほど手刈りした稲藁をだてがけする作業を手伝いましたが
何とも手間のかかる、面倒くさい作業です。服は汚れるし腰は痛いし・・。
それでも、春の水入れの時期から見守り続けて来た田圃でとれた米ですから
大切に大切に結んで竹の棒にかけていきます。
こんな風景を撮らせてもらえただけでも幸せだな、と思います。