決定的瞬間とアンチクライマックス。
写真とは、「真実を写す」。絶対非演出。
どれも正しいけれど、そのどれかの概念に捕われていては面白くないですね。
ブレッソンで有名な決定的瞬間的な写真と、ニューカラーと言われるアンチクライマックス的写真。
どちらが正しいと言う事ではなく、今はそのどちらにでも軸足を置ける柔軟性が問われている
のだなと考えるようになりました。
風景を撮る人々は、やはりどちらかと言えば決定的瞬間。絶対非演出を狙っているのでしょうが
はたして真実をありのままに写しているのでしょうか。
フィルムの発色、長時間露光、PLフィルター、露出補正。
肉眼で見えているもの以上の美しさを引き出すテクニックはいくらでもあります。
肉眼では見えてこない映像を表現出来るのも、写真の一面です。
最近お見せしている水辺のシリーズも、肉眼とは全く異なる世界です。
でもその世界を結果としてみて見ると、空気感とか情感とかそういった眼に見えないものが
浮かび上がってくる気がします。
ストレートな風景写真も大好きで、否定するつもりはありませんが、そればかりに捕われていては
新しい世界は見えてこないと思うのです。
今日の写真は高速道路の上から撮りました。スナップというつもりでは撮っていません。
都会の風景。Urban Landscapeです。人工物が映っていたら風景写真じゃない、というのは
あまりに狭義な解釈ですよね。
ブログランキングに参加しています。
皆さんのワンクリックが更新の原動力となっています。
今日も一票、よろしくお願いします。