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北海道美瑛の写真家・中西敏貴のブログサイトです。
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今日は秋と冬がせめぎ合った一日。
こんな奇跡の瞬間を作り出すなんて、自然はなんてセンスがいいのだろう。
そのセンスのひとかけらでも拾おうと思う。
10月31日〜11月12日まで
美瑛町Bi.yellにて写真展Designを開催中です。
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美しい秋も間も無く終焉。
真っ盛りのカラマツもハラハラと散りはじめた。
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秋は光が印象的だ。
一年中光を意識しているけれど、この時期は特に敏感になる。
まもなく冬になる、その儚さに惹かれているのかもしれない。
<掲載誌のお知らせ>
隔月刊風景写真 11/12月号 表紙及び巻頭特集「きらめく秋景」など
CANON PHOTO CIRCLE 11月号 表紙及び巻頭特集「Light Scape」
デジタルカメラマガジン 11月号 EF LENS CROSS ROAD及びプリントを1,000倍楽しむためのPIXUS XK70
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今朝撮影中、とある女性に出会った。聞けば、地主の娘さんだった。
きれいな場所なので撮らせてくださいね、とお願いし撮影を続けながら少しお話をさせていただいた。
彼女は生まれ育ったこの場所を、そしてこの大地を誇りに思っていて、写真で残しておきたいのだという。
写真家でもある彼女は、我々のような写真を撮る人間に対して理解もあるのだけれど、行き過ぎたマナー違反に悩んでもいるよ
うだった。
踏みつけられた花を見つけた時の悲しさは容易に想像できる。
良かれと思って残してくれている花畑に無断で立ち入り、踏み潰して行く。それはそれは悲しいことだろう。
それでも、いつかはここに帰って来たいのだという。
この風景は農家の営みが作り上げたものだ。彼らの生活がなければ消えてしまう。だから、私自身は農家の方々に寄り添って写真
を撮りたいと思って来た。それはこれからも変わらないだろう。
しかし、我々プロがこの場所の作品を発表することで数多のカメラマンを引き寄せているという事実は否定できない。お前らみた
いな写真家のせいで俺たちが苦労している、と叱られたこともある。ずっと悩んで来たことだ。
ORDINARY、Designの2冊の写真集はシンボリックな美瑛はできるだけ排除した。有名ポイントのガイドブックにはしたくなか
ったということはもちろん、シンボリックな場所で写真を撮るという概念を捨てたかったからというのもある。写真で生活してい
る以上、時にはそのような写真を撮らなければならないこともある。しかし、作品として残していきたいのは、もっと奥深いとこ
ろなのだ。先日の師匠の言葉「場所であって場所でない」にも通じる。
美瑛で写真をとって暮らす以上、農家の方々の営みを撮らせていただくという事実は変えようがない。だからこそ、今日出会った
彼女のような悩みを、少しでも和らげられるように活動していかなければならないなと思う。
それは、写真の撮り方しかり、農家の方々との付き合いしかりだ。美瑛に住む写真家として、背筋を正されたような出会いだった。
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風景は場所であって場所ではない。
師匠である高橋真澄から教えられた言葉だ。
美瑛・富良野で撮ってはいるが、美瑛・富良野を撮っているのではない。
撮りたい風景があるから撮る。そのための場所であり、場所に撮らされては駄目だ。
向かってくる自然を待つのではなく、こちらから向かっていけ。
綺麗だとか美しいだとかそんなことではなく、より完璧を求めて撮る。
とはいえ、その到達点に達したら、また次の高みがやってくる。
風景写真は、終わりなき旅だ。
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雨が秋の丘を通り過ぎた。
こんな日は虹を狙い撃つ。
心の半分は興奮し、残りの半分は冷静に見ている。
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一瞬の朝の光
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